西武・そごうの「わたしは、私。」シリーズ。その2020版が話題になっています。
以前も注目されていたCMらしいのですが、前回のものは炎上して注目という不名誉な結果に。
しかし2020年バージョンは純粋に絶賛。いったいどんな仕掛けが!?
Contents
炎鵬のそごうCM
ソースはこんな感じ
「さ、ひっくり返そう。」――最後の行から読むことでまったく違う意味になる西武・そごうの広告が話題です。
https://www.excite.co.jp/news/article/Itmedia_nl_20200106112/
広告に込められたメッセージは、2020年で4回目となる「わたしは、私。」。今年は幕内最小の力士・炎鵬晃さんをモデルに起用し、自分らしく戦う尊さを発信します。
そして話題の炎鵬のそごうCMがこちら
【西武・そごう】わたしは、私。|炎鵬の逆転劇 スペシャルムービー泣けたっすぅ。えぇ、マジ泣けたっスぅ~♪
(;∀;)
なるほど、ひっくり返すとはこういうことだったのですねー。
わたしは、私。|炎鵬の逆転劇 本文解説
一応流れていた文章をまとめましたよ。
大逆転は、起こりうる。
わたしは、その言葉を信じない。
どうせ奇跡なんて起こらない。
それでも人々は無責任に言うだろう。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
今こそ自分を貫くときだ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
土俵際、もはや絶体絶命。
さ、ひっくり返そう♪ すると・・・!!。確かに全く逆の意味にとらえられますね。これはスゴイ!
どうしてこんな事になるのか?私のできる範囲で少し検証してみます。
どっちつかずの文
この11行の文章。誰の言葉なのかがポイントになっている様子。その一行を誰が言っているのかで捉え方が変化するのが仕掛けみたいですね。
その中で炎鵬の言葉と確定できるのは
2行目「わたしは、その言葉を信じない。」
10行目「わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。」
あ、あと8行目「しかし、そんな考え方は馬鹿げている。」
4行目「それでも人々は無責任に言うだろう。」もそうですね。
の4行です。そして1行目と11行目
「大逆転は、起こりうる。」
「土俵際、もはや絶体絶命。」
これは例や状態を表しているだけで、誰の言葉でも特に意味がない様子。
しかしそれ以外の3、5~7と9行目の計5行の文章は、誰かの言葉としてとらえることができるワケなのです。どうやらココに秘密のカギがありそうです。
上から下にネガティブ思考
誰の言葉になるのか、色を付けてみましたよ。
あとで続き書きます。
誰の言葉になるのか、色を付けてみましたよ。
人々:大逆転は、起こりうる。
炎鵬:わたしは、その言葉を信じない。
炎鵬:どうせ奇跡なんて起こらない。
炎鵬:それでも人々は無責任に言うだろう。
人々:小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
人々:誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
人々:今こそ自分を貫くときだ。
炎鵬:しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
炎鵬:勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
炎鵬:土俵際、もはや絶体絶命。
上から読むと、「わたしは、その言葉を信じない。」の対象は「大逆転は、起こりうる。」になります。そういうあたりに注目ですね。
下から上にポジティブ思考
しかしこれを反対に読んでみると、誰の言葉なのかがまた変わって来るんですね。
炎鵬:土俵際、もはや絶体絶命。
炎鵬:わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
人々:勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
炎鵬:しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
炎鵬:今こそ自分を貫くときだ。
炎鵬:誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
炎鵬:小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
炎鵬:それでも人々は無責任に言うだろう。
人々:どうせ奇跡なんて起こらない。
炎鵬:わたしは、その言葉を信じない。
炎鵬:大逆転は、起こりうる。
んまぁ正しくはないかもしれませんが、概ねこんなところかなとは思います。どうですか、人々の言葉だった行が炎鵬の言葉に変わったりしてますね。
これで解釈がかわってくるという、とても面白い仕掛けになっていました。